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占い現場報告書

路上占い師利用レポート

大きな駅の出入り口、ガード下、商店街の人通りの多い場所などで、皆さんは路上占い師を見掛けたことはありませんか?簡素な卓と椅子、手相や顔相といった占術を掲げた看板、あるいは易占いならば筮竹・・・その雰囲気に引き寄せられるように、読者の中にも路上占い師に占ってもらったことがある人もいるかもしれません。そこでこのコーナーでは、実際に路上占い師を利用した人のレポートをご報告したいと思います。いったいどんな路上占い師がいて、どんなアドバイスをもらえるのか?占いの館との違いは?そんな疑問も解き明かされていくことでしょう。

第1回 都内某所、地元商店街の通り

前々から興味があった占い。家の近所の商店街には、夕方になると現れる占い師がいました。地元では結構流行っているようで、おばさまから結構若い女の子まで、様々な年齢、性別の方が占いをしてもらっている事を目にすることがありました。ですが、周りの目も気になるし、興味はありつつも占ってもらうには至らなかったんです。

しかし数日前、ついに占ってもらいました!簡素な折りたたみテーブルと椅子、その小さなテーブルの上に白いテーブルクロスを掛けて『手相』『顔相』『四柱推命』などと書かれた札が置いてありました。その占い師さんは、一般的に想像されるような占い師っていう感じの服装ではなく、どこにでもいるような普通のラフな格好をしていました。

私が占い師の方に声を掛けると、「何かお困りですか?」 とにこやかに返事をしてくれました。優しそうなおばさまです。その占い師さんは、どうやら手相占いがお得意のようなので、生年月日などの諸情報を差し出されたノートに書いてから、手相で見てもらいました。

始めにびっくりしたことは、私が生年月日などを見ただけで、ズバズバと私の性格やら好みやらを言い当てた事でした。失礼な話ですが、こんな所で占いをやっている人なんて、適当言うだけで大したことではないだろうと思っていたので、その事をすごーく反省しました。占い師さんは生年月日からわかることや、私の手のひらの線をなぞりながら、この線はこういう意味があるだとか細かく教えてくださって、とてもわかりやすく、しかも的を射た内容なのだったので、鑑定結果にとても納得できました。

私が主に見ていただいた占い内容は、婚期や恋愛運、そしてやっぱり金運です。もういい年なので、恐る恐る「結婚できるんでしょうか……」と聞いたところ「結婚できますよ」とあっさり言われて、拍子抜けしてしまいました。もう結婚するべき運命の人とはずっと前に出会っているそうで、その人は私の事を待っていると言うんです。言われてみれば、思い当たる節がないとも言えません。実は私には、3つ年上の幼馴染がいるんですが、お互いそろそろいい年なのに浮いた話ひとつない。「まぁ、良縁だと思うけど。実を結ぶかはあなた次第ね」と占い師さんは言いました。確かに、そうかもしれない。彼とは昔から微妙な関係で、もしかして好かれているんじゃないかと感じたことも何度もありました。それでも関係が近づかないのは、私がなんとなく今の関係が壊れるのを恐れているからなのではないかと。占い師の先生は、私のそんな微妙な気持ちもお見通しのようですね。すごいです。手相を見た限り、優しい性格の私は結婚して良い家庭を築ける、幸せな結婚ができる相を持っているらしいのです。しかし、その優しすぎる性格は、ともすると優柔不断になってしまって、うまくいかないこともあるのだから、気をつけなさいと言われました。

街角の路上占い師、侮れません。占い師さんは私自身のことだけでなく、私が前にお付き合いした人たちの性格やら、職場での人付き合いから、何から何までお見通しでした。私はこの占い師の先生は信用できると思えたので、金運についても質問しました。

私は人との縁に恵まれる相の持ち主で、自分の力でバリバリ稼ぐというよりかは、培った人脈や人間関係でお金が入るらしいのです。ですから私は、自分の周りにいる人を大切にしていれば、お金に困ることはないということですね。なんだか人にくっついていれば良いみたいな感じだなぁ、なんて思っちゃいましたが、そういうわけではないみたいでよかったです。

外での鑑定だったので、多少は落ち着かない感じではありましたが、占い師さん自身は感じの良い人でとっても優しく、家族に話してるような感じでとても癒されました。私の次に占ってもらおうと思っている人だったのか、私の後ろで人が待っていたので、もしかしたら私が知らないだけで、有名な占い師さんだったのかもしれません。

占いってちょっと敷居が高いというか、気軽に行きづらいようなイメージがあったんですが、今回鑑定してもらって、考えが変わりました。今度はたくさんの占い師さんがいる占いスポットで、占いハシゴをやってみようかなっと計画しています。

最後に、街角の占い師さんは私にこうアドバイスしてくれました。「あなたの周りの人を大切にすること」「優しさは時に優柔不断になってしまうことを知ること」どれも当たり前のことのようですが、私にとってこのアドバイスはとても心に響きました。私があの占い師さんに占ってもらうことも、もしかしたら運命だったのかもしれません。前よりだいぶ前向きに物事を考えられるようになったような気がします。占い師さんにしてもらったアドバイスを忘れずに、前向きに生活していけたらなと、今は考えてます。

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