埼玉県は、関東地方の中央部に位置する日本の都道府県のひとつです。東部は主に東京のベッドタウンとして機能していますが、大宮や浦和を中心として独自の生活圏を形成している部分もあります。総人口は約720万人で全国5位、県庁所在地のさいたま市は政令指定都市となっています。総括的に見れば日本における主要大都市エリアのひとつであると言えるでしょう。また、地理的な特徴のひとつとして、海に面した土地が全く存在しない内陸県となっています。日本における内陸県の中では最も栄えた土地です。なお北西の方角には秩父山地があり、一帯には自然豊かな土地が広がっています。総面積は約3,800km²、全国39位です。
土地の内訳としては、都会としての面と地方としての面を持ち合わせた多面的な部分があります。東京都に向けて通勤するビジネスマン向けの住宅地として機能する傍ら、農家の数も非常に多く、茶、ネギ、ホウレンソウ、ブロッコリーなどを首都圏に向けて供給する“農業産出地”としての役割も担っています。また秩父山地はレジャースポットとしても屈指の人気を誇っており、周辺は観光シーズンにもなると大勢の客で賑わいを見せます。その中でも雲取山や武甲山はとりわけ有名で、日本百名山として選ばれるほど。雲取山は関東の名山として登山客を中心に有名です。また武甲山は霊峰とされており、山頂にはかつて鎌倉時代に建立された蔵王権現(ざおうごんげん)や熊野権現(くまのごんげん)の社が存在していました。現在は武甲山御嶽神社(ぶこうさん おんたけじんじゃ)が存在しています。
また、さいたま市にある氷川神社も観光地として根強い人気を誇っています。毎年大勢の参拝客が足を運びますが、とりわけ正月三が日には例年200万人以上の初詣客が訪れます。この氷川神社は日本神話に登場する須佐之男命(スサノオノミコト)、稲田姫命(イナダヒメノミコト)、大己貴命(オオナムチノミコト)を主祭神として祀っている由緒正しき霊場であり、全国有数のパワースポットです。近年では久喜市にある鷲宮神社もアニメファンの聖地として賑わいを見せています。
戦国時代には北条氏によって治められていましたが、豊臣秀吉の天下統一を経て、徳川幕府成立以降は徳川氏家臣団によって統治されました。埼玉県域は川越藩・忍藩・岩槻藩などが存在し、川越藩は商工業の中心地として「小江戸」と呼ばれるほどの繁栄を誇りました。また埼玉地方は交通の要所にもなり、江戸を起点とした五街道のうち中山道と日光街道が通ったことから、周辺には多数の宿場が設置されました。なお埼玉県が現在の姿になったのは2001年のこととなります。埼玉県における大都市エリアであった浦和市と大宮市、それに与野市を加えた3市が合併し「さいたま市」が誕生、新たな県庁所在地となりました。なお「さいたま市」は日本初のひらがな書き県庁所在地となりました。
荒川と綾瀬川に挟まれた地域。県庁所在地であるさいたま市を中心として都市部が形成されています。ここは大部分が平坦な土地であり、住宅地を形成するには最適の土地環境ゆえ、住民の数も最も多く、埼玉において最も栄えたエリアであると同時に、東京のベッドタウンとしての側面も非常に強いエリアです。
荒川から外秩父山地の東側に至る地域。地方色の強いエリアですが、東武東上線、および西武池袋線、また西武新宿線の路線沿いを中心として、ベッドタウンとしても機能しています。狭山は茶の名産地として有名。また柳瀬川流域はスタジオジブリ・宮崎駿監督の「となりのトトロ」の舞台となったことでも知られています。
風光明媚な自然を有する山間部エリア。県の西部に位置します。とりわけ最西部は秩父多摩甲斐国立公園の区域に指定され、自然環境が保護されています。この一帯は主に登山客を対象とした観光産業が発達しています。また化石の採掘地としても有名であり、魚類や貝類、クジラの化石などが発見されています。
この一帯は工業が発達しており、企業社員が居住する大規模工業団地も各所に存在します。中でも熊谷工業団地は非常に有名です。また群馬県との関係性が強いエリアでもあります。一帯の主要路線はJR高崎線となっており、群馬県からこの北部地域を通り、埼玉中央地域へと向かう人の流れが形成されています。
春日部市や越谷市、久喜市を有する住宅地域です。春日部市は臼井儀人原作「クレヨンしんちゃん」の舞台としても知られています。また久喜市の鷲宮は美水かがみ原作「らき☆すた」の舞台となったことで知られ、鷲宮神社には近年、多数のアニメファンが“聖地巡礼”と称して参拝に訪れます。
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