富山県の占いガイド

富山県の概要

豊穣な日本海と雄大な立山連峰に抱かれた富山県。日本海に面していることから、古来よりアジア大陸や対岸諸国との交易が盛んに行なわれており、環日本海地域の国際貿易重要拠点として大きな役割を果たしています。
三方を立山連峰などの山岳地帯に囲まれ、富山湾、日本海に開けている富山県は、自然環境に恵まれています。そのため富山県の産業は米作主体の農業が中心でしたが、明治時代から工業の発展が始まりました。天然のダムともいえる山々からは、豊かで綺麗な水が生まれ、その豊富な水源を利用した電源開発が盛んに行なわれるようになったのです。映画「黒部の太陽」で描かれた“黒部ダム（通称：くろよんダム）”も日本の高度成長の電力不足を補うために富山県に建設されました。そして、富山市と高岡市を中心とする臨海部に化学肥料や、電気製鋼などの工場が立地し、重化学工業地帯を形成。日本有数の工業県となったのです。これらの近代工業とともに日本古来の伝統工業も盛んで、「富山の薬売」で知られている売薬業や漆器などが非常に有名です。
大自然を擁する富山県は、自然や日本の歴史にまつわるパワースポットが数多く存在します。その中でも富山県随一のパワースポットが「雄山神社（おやまじんじゃ）」です。雄山神社は日本アルプスとも呼ばれている立山の山麓に建っており、境内を散策するだけでも、大自然のパワーや神々のパワーを授かれるといわれていています。
一方立山は、太古の昔より霊が鎮まる霊山として崇められてきました。開山の際に阿弥陀如来が現れたとする伝説が広まったことで極楽浄土信仰が起こり、独自の山岳信仰が誕生しました。その後中世から現代において、修験者や一般の登山者まで立山をめざして登拝することが盛んに行なわれるようになったのです。その美しくも厳しい自然の中にたたずめば、スピリチュアルな力を感じることができることでしょう。

富山県の歴史

富山県は旧石器時代の遺跡のほか不動遺跡や大境洞窟などの住居跡が点在し、4世紀以降の豪族と推定される古墳も数多く存在するので、古来より多くの人々が暮らしていた地域と考えられています。中世においては南北朝の内乱など抗争の場となり、戦国時代には交通の要所として重要視されていたため、上杉氏や織田氏の勢力が侵入したり、度々戦乱の地となっていました。しかし、江戸時代になると加賀藩前田氏の領地となり、産業振興が盛んに行なわれ、交通網を利用した売薬業などが発展しました。その後、石川県との合併分離を経て1871年の廃藩置県により現在の富山県が誕生したのです。