和歌山県は近畿地方の南部にあり、日本最大の半島である紀伊半島の南西部を占める県。北は大阪府、東は奈良県・三重県に接しており、県庁所在地は、徳川御三家のひとつとして和歌山城を中心に栄えた和歌山市になります。温暖な気候に恵まれている和歌山県は果樹栽培を中心とする農業が盛んで、みかんの生産量、梅の生産量、はっさくの生産量はいずれも日本一。特に県中南部は、有田みかんや南高梅、那智勝浦のマグロ、御坊市(ごぼうし)の花など、数多くの特産品、名産品があります。一方、和歌山市を中心とする県北部は阪神工業地帯に属し、製鉄・精油などの工業地域が発達しています。
和歌山県は平野部が少なく、その大部分を山地が占めます。昔から「木の国」と呼ばれたほど、ヒノキやスギを中心にした山林が多く、熊野灘や紀伊水道をはさみ、変化に富んだ海岸線が続きます。こうした奥深く静かな大自然に覆われた地形との関係から、弘仁7年の空海(弘法大師)による高野山開基以来の仏教寺院や、熊野三山(熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)、熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)、熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)の3つの神社の総称)などの神社信仰が発達しているのも和歌山県の特徴です。熊野三山に至る参詣道と高野山は、平成16年の7月7日に世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として登録されました。和歌山県の観光では、この熊野三山や高野山、あるいは西国三十三所の1番青岸渡寺、2番紀三井寺などへの社寺参拝が最も多くのお客数を集めています。そのほかの観光スポットとしては、日本でも有数の温泉地である、和歌山市、那智勝浦町(勝浦温泉)、白浜町(白浜温泉)などが有名です。これらのエリアには、和歌山マリーナシティ・ポルトヨーロッパ(和歌山市)や白浜エネルギーランド、アドベンチャーワールド(白浜町)といった人気のテーマパークもあります。また、夏には多くの海水浴客が訪れます。
熊野本宮大社と熊野那智大社は、和歌山県のパワースポットとして全国的に有名です。田辺市本宮町本宮にある熊野本宮大社は、金運や健康運が上昇する場所として古来より多くの人が訪れています。社殿は国の重要文化財に指定されており、社殿の右側にある満山社(まんざんしゃ)には、夫婦や親子など人と人との縁を結ぶといわれる再生の玉石が祀られています。
一方、那智山の中腹に鎮座する熊野那智大社は那智大滝に対する自然崇拝が祭祀の起源で、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)を主祭神とします。社殿および境内地は高野山などと同様、平成16年の7月7日にユネスコの世界文化遺産に登録されました。本殿には女神の伊邪那美命(いざなみのかみ)が祀られており、恋愛や家庭の問題に立ち向かう気力が湧くスポットといわれています。また、平重盛が参詣の際に植えたと伝えられる樹齢約850年の大楠は、根元から胴内を抜けられるようになっており、願掛けをしながらくぐると願いが叶うとされています。さらに、那智の大瀧の前でお祓いを受けてから熊野那智大社でご祈祷を受けると、神の恵みをいただけるとも伝えられています。
天正13年、紀州征伐を行なった豊臣秀吉の命令で、弟の秀長が当時「若山」と呼ばれていた地で築城を開始。完成したその城を、秀吉が「和歌山城」と命名したことが「和歌山」という地名の由来とされています。江戸時代に入ると、元和5年に徳川家康の第十男、頼宣(よりのぶ)が和歌山城に入城し、紀州徳川家を創設。享保元年には紀州藩第5代藩主だった徳川吉宗が征夷大将軍に就任し、紀州藩主としての経験を活かして享保の改革(きょうほうのかいかく)を実行しました。
その後、明治の時代に入り、政府は明治4年8月の廃藩置県によって、和歌山県、田辺県、新宮県の3つの県を設置。同年11月に、この3県が合併して現在の和歌山県の形になりました。
徳川御三家の1つである和歌山城の城下町、緑豊かな山、黒潮のもたらす温暖な海など、さまざまな魅力を併せ持つ和歌山県の中心エリア。国の名勝指定地である和歌浦(わかのうら)は、古来より多くの歌人に愛され、万葉集にも歌われてきました。和歌山湾にある人工島「和歌山マリーナシティ」は、地中海の港町をイメージしたテーマパークや手軽に釣りが楽しめる海釣り公園など複数のエリアで構成されており、一年を通して多くの観光客を集めています。
美しい海岸と豊かな漁場、山間の風光明媚な景色に恵まれ、「海と山の国」と称される和歌山県を象徴するようなエリアです。産湯海水浴場は、神功皇后(じんぐうこうごう)の皇子が産湯につかったという井戸が残る伝説の海岸。白砂に覆われた浜は県中部で最大の規模を誇る海水浴場で、海水の美しさにも定評があります。有田市のみかんをはじめ、梅干しやクエなど和歌山県の特産物が揃っているのもこのエリアの特徴です。
日本三大温泉にも数えられた南紀白浜温泉や、ユネスコの世界遺産に登録されている熊野古道など、見どころ満載のエリアです。動物園と遊園地、水族館が一体になったテーマパーク、アドベンチャーワールドや、円月島(えんげつとう)、三段壁(さんだんべき)といった景勝地がある白浜町は、関西を代表する観光地の1つ。日本最古の温泉といわれる湯の峰などがある熊野路や、1200年に及ぶ歴史を持つ世界遺産・高野山も人気スポットです。
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