島根県は中国地方の北西部に位置し、東は鳥取県、南は広島県、北は日本海に面しています。旧国名、出雲国、石見国、隠岐国の三国からなる県で、現在でも出雲地方、石見地方、隠岐地方の三つの地域に区分されています。島根県の県名は、県庁所在地である松江市の周辺が旧島根郡に属していたことによるものであり、また『島根』の名は出雲国風土記で八束水臣津野命(やつかみずおみつぬのみこと)が命名したと伝えられています。
神話の舞台となった出雲には、出雲大社をはじめ数多くの古社や名所があり、街を歩くだけでも神々を身近に感じられます。出雲国風土記の国引き神話は、太古の昔にこの地に生きていた人々の壮大なロマンを今に伝えています。さらに、石見は歌人・柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)が国司として赴任し、情緒豊かに石見を詠いあげています。隠岐では、流れ着いた都の人々により数々の伝統文化がつくられ、今に伝えられています。
このように古くから独自の文化を築きあげてきた島根県は、日本文化発祥の地と言っても過言ではありません。
古くから人が暮らし、弥生時代の遺跡が数多く分布し、古墳も島根県にしか存在しない独自のものが数多くあります。『日本書紀』や『出雲国風土記』などに出雲を舞台とした神話が数多く語られていることから、この地には大和朝廷と同じ力を持った巨大な地方勢力が存在したといわれています。平安時代になると、出雲国・石見国・隠岐国の三国が成立し、代々出雲守護代を務めていた尼子(あまご)氏が勢力を拡大させましたが、戦国時代に毛利氏が尼子氏を破り、中国地方一円を支配することになりました。また、隠岐国は「流刑の地」として鎌倉時代には後鳥羽上皇、後醍醐天皇が配流された歴史があります。江戸時代になると、松平氏が治めるようなり、松江藩主として明治維新まで統治。この時期、和紙や木綿などの生産が発展し、さらに、たたら製鉄も最盛期を迎えていました。そして、銀の産出でも有名で、16世紀当時世界で流通していた銀のおよそ3分の1が石見銀山で産出されたものであったと言われるほど、世界にその名が知られていました。
松江城を中心に江戸時代の町並みが今に残る松江市を始め、小泉八雲ゆかりの地や数多く存在する歴史ある名所が人気のエリアです。夕日が美しい宍道湖の北側には松江温泉が広がり、名物の「宍道湖七珍料理」が有名です。そして、宍道湖をはさんで東側に位置する出雲市には、八百万の髪が集う出雲大社など神話にちなんだ古刹が点在しています。出雲大社は縁結びの神様としても有名で、良縁祈願のアイテムを求める参拝客の姿も数多く見られます。
海、川、山に囲まれた自然豊かな石見地方は、見どころがいっぱい。まずは、世界遺産に登録されている石見銀山。自然を破壊せず、環境に配慮した「自然と共存した産業遺跡」は、国内外から多くの人が訪れています。そして、春は三隅太平桜をはじめとする花々が咲き誇り、夏はマリンスポーツ、秋は日本の棚田百選に選ばれている棚田や紅葉が心を和ませ、冬はスキーなどウィンタースポーツが楽しめます。四季折々の顔を見せる石見地方は、訪れる人を飽きさせません。
隠岐は島根半島の北側にある諸島で、西の「島前」と東の「島後」に分かれ、大小約180の島々で構成されています。荒波に削られた断崖、奇岩など自然美が魅力ですが、後鳥羽上皇が配流された地として、古い歴史を持っています。他にも樹齢2000年の八百杉がそびえる玉若酢命神社(たまわかすみことじんじゃ)や、トイレの神様を祀る隠岐国分寺など人気のスポットがいっぱい。そして、貴重な伝統芸能も見逃せません。
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