愛媛県の占いガイド

愛媛県の概要

愛媛県は四国地方の北西部に位置し、瀬戸内海、宇和海に浮かぶ200余りの島々を擁する県です。県庁所在地は51万人以上の人口を抱える松山市で、四国で唯一人口が100万人を超える県でもあります。
石槌山を最高峰とする山地地域であるため、交通が不便で、経済や文化の発達は瀬戸内海沿岸の松山平野などに集中しています。また産業は、平野や山間の盆地では米などの穀物類が盛んですが、みかんなどの柑橘栽培が非常に有名です。その他に宇和海の真珠の養殖が全国有数の生産を誇っています。近代産業は第二次世界大戦中に石油精製工場が進出し、戦後に繊維産業が急速に成長しました。さらに、東予地方から中予地方の沿岸部に臨海型工場立地が進み、化学、非鉄金属、電機関係など工業生産も盛んに行なわれるようになったのです。中でも今治市は世界最大のタオルの生産地として知られており、高品質な「今治タオル」は世界的に有名です。
観光では3000年以上の歴史を持つ道後温泉や松山城、四国地方特有の自然景観や、正岡子規や夏目漱石などの文豪が愛した街並みなど、見所が多いのも特徴です。

愛媛県の歴史

愛媛県は古くから奈良の都につながる南海道や、瀬戸内海の海上交通などによって、各地と盛んな交流を行ない豊かな文化を育むとともに、弘法大師空海ゆかりの四国八十八箇所の札所や古刹などが数多く存在することから、いにしえの昔より栄えてきた地域でした。
「日本書紀」「万葉集」などに伊予（いよ）などの記載があり、愛媛県一帯は古代からの伊予国にほぼ一致しています。南北朝時代から戦国時代にかけては群雄割拠し、毛利元就が瀬戸内海で活動していた村上水軍を率いて勢力を拡大しましたが、毛利元就の死後に台頭した土佐国（現・高知県）の長宗我部元親が伊予国を平定し、その支配下におかれまれました。江戸時代になると、八つの藩に分かれ「伊予八藩」と呼ばれるようになりますが、明治時代の廃藩置県で伊予八藩はそのまま伊予八県となり、1873年に愛媛県に統一。一時、香川県と合併されるも、1888年に分離して現在に至ります。