高知県は四国地方の太平洋側に位置する県です。太平洋に面して弧を描くその形状から、なだらかな平野の広がるイメージが強い県ですが、実際は海岸線付近まで四国山地が迫っており、山岳地帯の多い、険しい土地となっています。山と海に囲まれていることから河川が多いのも特徴で、中でも西域を流れる四万十川は、日本三大清流のひとつ、また名水百選などにも選ばれています。
そんな高知県の主な産業は、漁業と農業です。漁業に関してはカツオの一本釣りが有名ですが、高知県の漁師たちは主に他県港で水揚げするため、県自体の水揚げ量はそれほど多くありません。農業に関しては、温暖な気候を活かした早場米の産地である他、なす・ピーマン・ししとう等のナス科作物、また生姜・みょうが・ゆずなどの薬味類の栽培が盛んで、全国1位の出荷量を誇るものも少なくありません。
この地方の移動手段は古来より船が多く用いられてきました。一方、陸路は最近まで整備が進まず「陸の孤島」と称されるほどでした。ですが、高知インターチェンジが開通して状況は一変しました。各地にショッピングセンターやコンビニエンスストアも増え、県全体の利便性が一気に増しました。県庁所在地である高知市の中心街は週末にもなると大勢の買物客で賑わいを見せ、また占いやスピリチュアルカウンセリング、パワーストーン販売の施設なども集中しています。
かつて高知県一帯は土佐と呼ばれていました。歴史は大変古く、日本最古の歴史書「古事記」にも地名が記載され、また「日本書紀」には“西暦684年に土佐を大地震が襲った”という記述も残されています。また平安時代に紀貫之によって記された「土佐日記」も有名です。こちらは土佐に勤める著者自身が京へと帰還する道中の出来事を綴ったものとなっています。これらの文献から、土佐国の古い歴史を紐解くことができます。その後、戦国時代には長宗我部氏が土佐を治め、やがて四国全土を統一。ですが、その後豊臣秀吉に敗れて没落することになりました。江戸時代には山内氏によって支配され、幕末には維新志士の坂本竜馬も生まれました。
高知市を中心として広がる中心地域。土佐藩城下町を基盤として県内最大の商業地が広がります。ここには県内人口の約40%が集中しています。名産品としてはカツオのたたき、また観光名所としては高知城”や“はりまや橋”が有名です。また毎年8月の盆シーズンには“よさこい祭り”という大規模な祭りが開催され、毎年延べ100万人もの観光客で賑わいます。参加者達は派手な和装に身を包み、鳴子という特殊な農具を手にして街を踊り歩きます。この光景は全国ニュースでも毎年取り上げられるほどです。
安芸市と室戸市を中心とする東側の地域。安芸という地名は広島県にも存在しますが、こちらの安芸市はかつて一帯を治めた豪族、安芸氏に由来するものです。さらに安芸とは水辺の肥沃な土地を総称する古語で、安芸氏はここから名前を取ったと言われています。一帯の観光名所としては安芸市に安芸城跡があります。また室戸市の室戸岬漁港そばには室戸ドルフィンセンターがあり、こちらはイルカと直接触れ合うことができる海浜施設となっています。
宿毛市と四万十市を中心とする西側の地域。中心から太平洋側にかけて四万十川が流れています。非常に水質の良い河川として知られるこの四万十川は、天然ウナギやテナガエビなどが獲れ、また県内有数の観光名所にもなっています。レジャーとしてはカヌー下りや舟下りなどが盛んです。他には四国最南端として知られる足摺岬に足摺温泉郷という温泉地があり、温暖な気候から人気の湯治場として知られています。
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