鹿児島県は九州最南に位置する都道府県のひとつです。薩摩半島と大隅半島を中心とした“本土”、そのほか種子島・屋久島・奄美の“離島”が含まれます。地理的な特徴は火山が多いことです。鹿児島県は活火山帯の真上にあり、本土の中心には巨大火山群の桜島が存在します。この桜島は有史以来たびたび噴火を繰り返しており、1914年に起こった大噴火の影響によって現在は大隅半島と陸続きになっています。また桜島の他にも霧島連峰や開聞岳など火山があちこちに点在し、温泉も多く湧いています。泉源の数は約2730箇所。これは大分県に次ぐ全国2位となっています。
鹿児島県で盛んな産業は主に農業や畜産業。農業はサツマイモ、サヤインゲン、鹿児島茶など。畜産は養豚が有名で、「かごしま黒豚」は商標登録された高級ブランド肉です。また大隅地方ではうなぎの養殖が大々的に行われており、生産量全国1位を誇ります。他には宇宙開発が盛んです。鹿児島県内の各地に研究施設があり、特に種子島のJAXA種子島宇宙センターは数多くのロケット打ち上げ実績を持っています。サンゴ礁に囲まれた岬の突端に設置された発射台は「世界一美しいロケット基地」と言われています。
県内で最も有名な観光地は屋久島です。大隅半島の先に位置するこの島は豊かで美しい原生林が多く残されており、ユネスコ世界遺産にも登録されています。林には樹齢六千年を誇る縄文杉をはじめとする巨木が数多く存在し、それらは古より信仰の対象として敬われてきました。屋久島は大地の力がそのまま残された巨大なパワースポットです。また、奄美群島は観光地としても人気のエリアですが、民間霊媒師「ユタ」の地としても知られています。奄美は文化的には琉球に属し、沖縄県との結び付きが強い土地です。聖地とされる御嶽(ウタキ)に酷似した奄美嶽(アマンデー)という場所もあり、またユタも数多く活動しています。ハンジ(鑑定)を受けに訪れる人も後を絶ちません。
鹿児島県一帯にはかつて薩摩と大隅というふたつの国があり、その歴史は反体制的な面を多く持ちます。古代では大和王権に反抗する隼人という人々が住んでいました。隼人は独特の風習を持ち、また独自の呪術を用いたと言われています。その後、鎌倉時代以降は島津氏が一帯を治め、やがて戦国時代に九州をほぼ統一。しかしあと一歩というところで豊臣秀吉に屈服し、その領土は現在の鹿児島県を中心としたものになりました。関ヶ原の戦いでは、島津氏が当初徳川側として赴き、情報伝達の不手際により豊臣側として参戦。結果的に敗戦側となりましたが、島津義弘が凄まじい撤退戦を繰り広げ、その勇名を世に知らしめました。徳川氏はその後島津氏を滅ぼそうとしましたが、当主の島津義久による巧みな外交戦術で融和。徳川家康は島津氏を滅ぼせなかったことを一生悔やみ続けたと言われています。幕末になると島津氏は西郷隆盛や大久保利通といった倒幕派の拠点となり、結果的に明治維新の原動力となりました。
鹿児島県の本土側で最も有名な観光スポットは桜島です。火口付近への立ち入りは厳重に禁止されていますが、展望所が至るところに設置され、活火山としての様相を楽しむことができます。島には大正三年の大噴火で埋没した黒神埋没鳥居もあります。また桜島と向かい合わせになる鹿児島市には各地に温泉が湧いており、疲労回復や神経痛緩和などの湯治場として人気です。海沿いの地では東シナ海の絶景を楽しむクルージングも開催されています。
九州以外の離島部。薩南諸島とも呼ばれます。主に種子島、屋久島、奄美の一帯を指します。種子島には宇宙航空研究開発機構(JAXA)による種子島宇宙センターがあり、見学ツアーは子供だけでなく大人にも人気です。屋久島にはユネスコ世界遺産に登録されている原生林があり、白谷雲水峡(しらたにうんすいきょう)の照葉樹林はアニメ映画「もののけ姫」のモデルにもなりました。奄美群島はリゾート地として人気です。こちらは文化的には琉球地方に属しており、民間霊媒師のユタも活動しています。
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