沖縄県の占いガイド

沖縄県の概要

沖縄県は、日本の最西端に位置する、363の島から成る県です。およそ150万人の人口を抱え、県庁所在地は沖縄本島の南部の那覇市に置かれています。歴史的には、明治時代まで琉球王国といった独立国家の体系を持っており、日本の他の各都道府県とは異なる文化や習俗が今でも根付いています。それを観光業として活かしており、特に夏場は全国を始め周辺諸国からも観光客が押し寄せる、観光都市として人気を長く集めています。
気候は熱帯性気候に属し、南国の暖かさを実感することができます。1年の平均気温はおよそ22度で高温多湿、しかし猛暑日と言われる最高気温35度を超えることはほとんどありません。これは沖縄県の周囲が海であり、また東京都や大阪府のような大都市の特性がもたらすヒートアイランド現象と無縁だからとされています。沖縄県の気候で特徴的なのは、1年に通過する台風の多さでしょう。
観光業が盛んなことで知られている通り、サービス業を主体とした第3次産業従事者の割合が、東京都に次いで2番目に多くなっています。しかしながら県民所得が高知県に次いで低く、失業率は全国で最高値といった問題も抱えています。

沖縄県の歴史

「沖縄県」の名称が始まるのは、1879年の廃藩置県によって琉球藩の名称が廃止されたときになります。それまでの約450年間は、沖縄本島を中心とした琉球王国が存在していました。当時は明や清の国が治めていた今の中国や東南アジアとの交易で栄え、1609年に今の鹿児島県、当時の薩摩藩の支配下に入るまで独自の文化を築き上げていました。1945年にはアメリカ軍の占領下に置かれ、日本へ復帰したのは1972年のこととなります。

沖縄県と占い

歴史的にも独自の文化や習俗を持つ沖縄県は、占いやスピリチュアルの分野でも少し変わった様相を持っています。那覇市に目を向けると、他の都道府県の県庁所在地に比べて占いルームや占いサロンの数が多いように見受けられます。同時にその中には、「ユタ」の肩書きや看板を掲げているケースも散見されます。これは日本列島において、霊媒師（霊能者・シャーマンなど）の活動が最も盛んな地域は東北地方と南西諸島である、という民俗学者の言葉からもわかります。ユタとは沖縄県や奄美諸島に受け継がれる民間の霊媒師で、一般的な占い師や巫女としての役目を負っている存在になります。いわゆる神様と人間をつなぐ役割であり、神様の託宣を届ける役割といった立ち位置になります。病気の際の原因や悪いところの判断、新年に占う運勢、相性や結婚の縁についての占い、亡くなった人の供養、新居建築の際の地鎮など、それこそ占い師・霊能者・神主・風水師といった肩書きすべてを包括する者として、ユタの役目は受け継がれています。