長崎県は九州の北西部に位置する県で、県庁所在地は長崎市になります。東が佐賀県と接しているほかは、周囲を海に囲まれており、東シナ海に突出する半島部と、県の45%を占める離島部から成り立っているのが特徴。半島部は島原(しまばら)、北松浦(きたまつうら)、長崎、西彼杵(にしそのぎ)の四つの半島に分岐し、中央部に多良岳(たらだけ)火山の西半分が挟まる形になっています。一方の離島部は、東シナ海に向かってのびる平戸(ひらど)島と五島(ごとう)列島、朝鮮半島方面に向かって点在している壱岐(いき)と対馬(つしま)が分布。島の数が日本一多い都道府県が、この長崎県です。また同時に、4,137kmある海岸線の長さは北海道に次いで国内第2位と、日本有数の海洋県でもあります。
鎖国体制を敷いていた江戸時代には、長崎市の出島(でじま)が、オランダや中国からの海外文化導入の窓口となり、日本の近代化に対して大きな役割を果たしました。そうした歴史的経緯もあって、長崎市内にはグラバー園や浦上天主堂(うらがみてんしゅどう)など、西洋や中国からの影響が色濃く残る観光スポットが数多くあります。さらに、他の都道府県と比べると、カトリック教徒の数が多いことでも有名です。
また1945年8月9日に核兵器(原子爆弾)が投下された長崎市には、核のない平和な世界を祈って作られた長崎原爆資料館や長崎平和公園があり、海外からも多くの人々が訪れています。
旧海軍の軍港がある県第2の都市が佐世保市です。現在もその歴史を受け継いだ造船・国防の町として知られ、海上自衛隊やアメリカ第7艦隊の基地があるほか、陸上自衛隊も駐屯しています。市の南部には、オランダの街並みを再現した国内最大規模のテーマパーク、ハウステンボスがあり、台湾や韓国からも多くの観光客を集めています。
長崎県のスピリチュアルスポット、パワースポットとして真っ先に名前が挙がるのが、長崎市にある諏訪神社(すわじんじゃ)です。長崎の総氏神様として縁結びのご利益を授かれるとされており、良縁を求めて多くの人が足を運んでいます。そのほか、壱岐市にある月読神社(つきよみじんじゃ)もパワースポットとして有名。古くから安産守護のお社として崇められており、子宝や安産のパワーを授けてくれる場所として、遠方から参拝に訪れる人も少なくありません。
長崎は古代から、中国大陸や朝鮮半島と緊密な関係にありました。中でも対馬と壱岐は、国防の最前線としての役割を担い、遣唐使(けんとうし)や遣隋使(けんずいし)の寄港地でもあったのです。中世に入ると、九州西北部一帯を支配した武士団の連合「松浦党」の惣領・松浦氏が平戸港を開港し(1550年<天文19年>)、南蛮(なんばん)貿易を開始。それを知ったカトリック教会の司祭、フランシスコ・ザビエルが平戸を訪れ布教を始めたことを機に、長崎は九州におけるキリスト教布教の拠点となっていきました。 1571年(元亀2年)には長崎港が開港。やがてこの長崎港は、鎖国体制だった江戸時代に幕府が唯一公認した国際貿易港として栄え、現在も離島の多い長崎県の交通の要衝となっています。
大村湾、有明海、東シナ海、橘湾の4つの海に面した、長崎県の中心エリアです。300年近く日本の海外貿易の窓口になっていた長崎市には、出島や中華街、史跡など異国情緒あふれる観光スポットが集中しています。ちゃんぽんや皿うどん、カステラなど独自の食文化も豊か。また現時点では世界最後の被爆都市であり、平和の尊さを発信する平和都市としての役割も担っています。
米軍基地がある佐世保市は、アメリカ文化が息づく港町。レモンステーキや海軍さんのビーフシチュー、佐世保バーガーなどご当地グルメが多いのもこのエリアの特徴です。17世紀オランダの街並みを忠実に再現したリゾート・ハウステンボスは、一年を通して花と緑に包まれ、優雅な時間を過ごすことができます。展望公園の展海峰(てんかいほう)をはじめ、市内各所の展望台から望める九十九島の美しい景観も人気があります。
このエリアは、九州でも有数の温泉リゾート地として知られています。島原半島の東岸にあり、こんこんと湧く清水に恵まれた城下町・島原。緑豊かな大自然に包まれ、古くから外国人避暑地として親しまれてきた雲仙。日本一の足湯を持ち、夕日が美しい海辺の町・小浜。島原では炭酸泉、雲仙では硫黄泉、小浜では塩湯と、それぞれ泉質が異なり、半島内で湯めぐりを楽しむこともできます。
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