第2回　路上占い師インタビュー

今回は路上占い師として活躍している占い師の先生に行ったインタビューをご紹介します。先生はその鑑定の精密さと鑑定結果の精度の高さはさることながら、鑑定後の顧客満足度の高さが評判の占い師として有名です。先生の評判は口コミで広く広まり、連日行列ができているほど。雑誌にも何度も取り上げられ、不定期の路上占いにもかかわらず、遠方から訪れるほどのファンもいるとか。その満足度を維持するためには占い師としてどのようなあり方を目指しているのか、特に占い師に必要な資質などを中心にさまざまな質問を投げかけてみました。占いに興味のある方だけでなく、今後占い師を志望する方にも先生からのメッセージが役立つでしょう。

まず、先生自身についてうかがいます。占術には占星術やタロットカード占い、霊感占い、水晶占いなど、さまざまなジャンルがありますが、先生のご専門はどういった占術なのですか？

占い師：おもに西洋占星術とタロットカードを使用した占いを中心に鑑定しております。まず西洋占星術によってご相談者様の基本情報や性格、取り巻く環境などの概略を鑑定し、その後タロットカードによって細かく依頼内容について鑑定していくという形が多いですね。

なるほど、先生のご専門の占術をはじめ、今占いはとても人気を集めていますね。雑誌や情報番組では必ずと言って良いほど占いコーナーがありますし。

占い師：そうですね。占いはその人の迷いや不安を拭い、進むべき道を示すツールで、人間が社会生活を始めた時からある古いものです。ただ、現代社会においては悩みの原因が非常に複雑であるケースや、悩みや困難を分かち合える関係を作りづらいなどが原因で、占いによる指針も必要としている人が多くなっているのでしょう。

最近では電話やメールなどを利用した占いも増えているようですが、先生がされているような路上の占いはいかがですか?

占い師：おかげ様で、かなりの人数のお客様にいらしていただいております。ただ、それだけご自分の現状や行く末に不安を感じている方が多いということ。占い師として、1人でも多くのお客様の悩みを解決し、後押ししたいと考えています。

相談者が増えているということは、その分占い師の数も必要なのではないですか？

占い師：その通りです。

占い師になるために、何か必要な資格はありますか？

占い師：占い師は必ずしも資格が必要な職業ではありません。いくつか占い師協会などの団体もありますが、それらの団体に所属していなければ仕事ができないと言うわけではありません。極端な話、その日から「占い師です」と名乗れば仕事を始められますよ。

占い師として働くためには、どんな勉強が必要ですか？

占い師：占い師を目指す方によって方法は様々です。占いの専門書で学ぶという方、占い師に弟子入りするという方、養成学校に通って技術を身につけるという方が多いですね。

霊感は必要なのでしょうか？

占い師：使用する占術によると思います。実は私自身は霊感はさほど強くありません。その分、自分の占術である西洋占星術とタロット占いの技術を磨き、たくさんの経験を積むことでお客様に満足頂ける鑑定結果をお出ししています。

占い師の勉強の中で1番身につけるべき技術は何ですか？

占い師：自分に合う占術を見つけたら、もちろんその占術の腕を磨くことは重要です。しかし、それ以上に大切なことは「傾聴し、お客様に寄り添う姿勢」です。

もう少し詳しく教えていただけますか？

占い師：占い師のもとを訪ねるお客様は、当然様々な悩みや不安を抱えています。占い師がすべきことは、お客様の悩みをすべて受け止めることから始まります。その上でお客様が本当に抱えている悩みを見つけ出し、占いの結果の助けを借りてアドバイスをしたり、勇気付けたりする、それが占い師にとって最も必要な姿勢です。もちろん何も話したくないというお客様に対しては、すぐに鑑定を始めます。お客様それぞれのニーズに合わせた解決方法を提示することが重要なのです。

お客様第一というわけですね。

占い師：占い師は占いのことだけに詳しければ良いというものではありません。カウセリング能力やコーチング能力、現代の世相の把握などもお客様の理解し、正しい結果を導くために必要なことです。どの分野でも同じですが、どこにいても他人にとって必要とされる人間であるように努力できる人は、占い師としても成功できるでしょう。

では今の仕事に不満があるからとか、注目されてちやほやされたいからという理由で占い師を目指すべきではないということですね。

占い師：そうですね。失敗してもそこから努力できる人ならば、占い師として成功する可能性もあるとは思いますが。お客様の不安や悩みを常に受け止める存在のため、心身ともに強くなければなりません。思った以上に強く体力の要る仕事ですよ。

鑑定結果は良い結果だけを伝えるのですか？。

占い師：その人の現状や未来を鑑定するのが占いですから、当然悪い結果が出れば悪い結果も出ます。きちんとした占い師は悪い結果も伝えるものです。ただ、直接的に伝えるのではなく、お客様に合わせた伝え方をするとともに、その対処法に重点を置いてお話します。大事なのは結果ではなく、その結果にどのように対応していくかをお客様に適切にアドバイスして理解していただくことです。それによって、お客様に悪い結果が出たという不安感を残すことがなく、逆に指針として捉えていただくことができます。

占い師として安定的に収入を得られる方法はありますか？

占い師：占い専門の会社に所属するなどの場合を除けば、占い師には一定の収入はありません。会社に所属し、お給料を頂く場合でも、成功報酬などの歩合制になる場合が多いでしょう。それだけに、いつでも真摯にお客様に向き合い、高い満足度を維持することが安定した収入につながると考えています。

占い師になって良かった点、悪かった点を教えてください。

占い師：この職業を通じて実に沢山のお客様と巡り合えたことが1番の喜びです。その中でお客様に満足頂け、「希望を持てた」とおしゃってくださるなど、お客様にとって少しでもプラスの存在になれたと感じる瞬間が、占い師になって本当に良かったと感じる点です。逆に悪い点ですが、悪いというよりいつも迷い、考え続けているのは、お客様へのアドバイス方法です。お客様の本当の意味で理解し、お客様に合った解決策をどのようにお伝えするか、これは占い師である以上、一生を考えていくべき課題だと考えています。

占い師について詳しく教えていただきありがとうございました。これから占い師を目指したいという方、または、占いに興味があるという方に一言お願いします。

占い師：占い師としてお客様の悩みに対面するのは生半可な気持ちではできません。ただ、その大変さを上回る喜びも味わえますので、ぜひ諦めずに、 邁進してください。これから占いを受けようかとお悩みの方、ぜひ一度私達占い師にあなたの心の内をお聞かせください。必ずあなたの悩みや不安を取り去り、適切な対処法をお伝えすることで新たな未来を照らすことができると思います。

本日はありがとうございました。

占い師：ありがとうございました。