みなさんは四柱推命というものをご存知ですか?占いが好きな方なら、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。四柱推命は数ある占いの中でも、かなり的中率が高いということで人気を博しています。その歴史は古く、約4000年も前の中国で生まれたと言われています。陰陽五行思想をベースに、さまざまな要素を合わせることで運勢を見ていく占術。日本にも古くから伝わっています。
その人の持って生まれた性質、現在の状況といったことから未来の様子まで、とても細かく知ることができるのです。今何をすべきか知りたい、未来はどうなっているのか知りたい…といった方に対し、答えを導き出すことができるのが四柱推命なのです。ここでは四柱推命が一体どういうものなのか、詳しくご説明いたしましょう。
四柱推命とは、「生まれた年」「生まれた月」「生まれた日」「生まれた時間」を「年柱(ねんちゅう)」「月柱(げっちゅう)」「日柱(にっちゅう)」「時柱(じちゅう)」とし、そこにさまざまな要素を加えて占うもの。ですから生年月日と生まれた時間というのは、とても重要なのです。占い師の中には、「生まれた地」も重要視する方もいますが、基本的には生年月日と生まれた時間が基本となります。この「四柱」を基本とし、運命を占っていくのです。「四柱」が表す主なものは以下の通り。
四柱推命には、「陰」と「陽」がとても深く関わっています。「この世はすべて相対するふたつのものに分けられている」と考えられているのです。例えば「太陽と月」「天と地」「火と水」「男と女」「静と動」「プラスとマイナス」といったように、考えてみるとさまざまなものがあります。
四柱推命では、この相対するものを「陰」と「陽」で考えます。「陰」は、「繊細で穏やか。じっくりと考えて行動する」といった性質をしています。「陽」の性質は、「細かいことは気にせず、明るい。短気で行動的」などといった特徴がみられます。「陰」と「陽」というと「陰」の部分は悪いことばかり起きて、「陽」は良いことばかり起きるように感じてしまいがちですが、それは違います。「陰」と「陽」双方がバランスを取ることにより、すべてはうまく共存していられるという考え方なのです。四柱推命では、この「陰」と「陽」がさまざまなことを判断するのに影響します。ただ、これはあくまでも判断のひとつなのです。
「五行」とは、「木」「火」「土」「金」「水」(もっかどごんすい)の5要素のことです。こちらも中国に古くから伝わっている哲学です。森羅万象はすべてこの五行によって成り立っているというもの。それぞれにすべて意味や性質があります。
木:天に向かって大きく成長していく樹木
火:太陽や炎、躍動するエネルギー
土:万物を産み育てる大地
金:壊れない固い金属
水:万物に潤いを与える、命の泉
これらが巡回することにより、万物が形成されているという考えです。五行の相互間には、「相生(そうじょう)」と「相克(そうこく)」があります。
水は木を生じ、木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生じ、金は水を生ずるというのを表しているのが「相生」。この関係性こそが万物を生み出すことに深く関わっているというのを表しています。どれかひとつでも欠けてしまっては、万物が成り立たなくなってしまいます。水がなければ木は生まれませんし、木がなければ火は起こせません。下記の図を見ていただくとわかりやすいですが、時計回りに影響を与える関係にあります。影響を与えるほうと受けるほうは、基本的に相性が良いものとされているので、下記の図で例を挙げると「木」は「火」と「水」と相性が良いということになります。
「相克」というのは、逆に相手を剋す関係性のこと。「剋す」とは、攻撃して相手の力を弱めていく意味。木は土を剋し、土 は水を剋し、水は火を剋し、火は金を剋し、金は木を剋す関係性。木は土の中の養分を奪い、土は水を汚し埋める、水は火を消し、火は金属を溶かし、金は土の中に混じると木を枯らす…といったことを表しています。
このように、すべて影響を与え合いながら存在しているという「五行」の考え方も、四柱推命には取り入れられています。
今回は、四柱推命における基本的な要素について、いくつかお話しさせていただきました。次回もまた、四柱推命の基本的なことについてお話をさせていただきますので、お楽しみに。